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漫画で中国に伝えたい 『私の八月十五日』 ちばてつやさんら展示計画

 

 戦争体験を持つ漫画家らでつくる「私の八月十五日の会」が、旧満州(中国東北部)からの引き揚げや玉音放送の衝撃など、それぞれの「敗戦」を描いた漫画を、中国で展示する計画を進めている。
 「私の八月十五日」の会は2002年、戦争の記憶を持つ漫画家・作家の有志を中心として結成された任意団体。2007年2月現在、会員(出品者)総数125名。
 「私の八月十五日」の会には著名な漫画家が多数、名を連ねている。「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんもその1人。彼も満州の引き揚げ員の1人。二十六歳の時、終戦を迎えた。「中国の民衆を助ける正義の戦い」といわれた戦争は、戦後「すべてが悪だった」と否定された。「変わらない正義」とは「空腹の人を救うこと」だと痛感し、それがアンパンマンになったという。
 ちばてつやさんは六歳の時、奉天(瀋陽)で、玉音放送を聞いた。そのときの様子を「中国人街で爆竹が鳴り響き、それが暴動に変わって日本人の家を襲いはじめた。父や母の蒼白(そうはく)する顔を見て、自分たちの立場や時代が変わったことを肌で感じた」と書いている。
 ハルビンで終戦を迎えた上田トシコさんの思い出は「ソ連軍が進駐し、日本人の男たちは捕らえられ、シベリア送りとなった」というもの。漫画には日本人から腕時計をいくつも奪い取って喜ぶソ連兵の記憶を描いている。
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