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マウンド上のマーク・クルーンの素顔

 

 マーク・クルーンは2005年から2007年までの3年間、横浜ベイスターズでクロクローザーとして活躍。2005年7月19日と2006年6月10日に日本プロ野球最速の161km/hをマークしています。
 そのマーク・クルーンは2007年オフに横浜との契約交渉が決裂。自由契約選手となり、シーズン中から移籍が噂されていた読売ジャイアンツに入団しました。
 
 2008年からはジャイアンツでクローザーを任されているクルーンですが、これまでのところ少々安定感を欠くような展開となっています。5月20日までの成績は、21試合登板し、14セーブ1敗。救援失敗回数は3回。防御率のほうは2.11。
 ですが横浜時代の成績は2005年が防御率2.70、2006年が3.00、2007年が2.76。今年はむしろ頑張っているほうです。年棒が推定で3億5千万円なので多くを期待しがちですが、彼のクローザーとしての能力はこのぐらいなのでしょう。
 
 今年のクルーンは横浜時代と違って勘定をかなり露わにしているように思えます。二遊間を緩いゴロで抜けてヒットになると、セカンドのゴンザレスに向かって険悪な表情で叫んだり、きわどい球をボールとされると明らかに苛立った表情をしたり、出塁されると塁上のランナーに意識が向かい落ち着きがなくなります。それほど勝ちへの意欲が高いのでしょう。横浜では登板の機会も少なく、チームの優勝の可能性も低かったのですから。

 先日、ラジオ中継で解説の方が面白い話をしていました。9回のピッチングでランナーを出してしまい、ピンチを迎えると、一塁から小笠原選手が声をかけに近寄ってくるそうです。
 クルーンが言うには
「小笠原選手は自分に向かって「リラー、リラー」(リラックスのこと)と声をかけてくれるのだが、その顔がとても怖くて全然リラックスできない、まるで怒ってるみたいだ」とのこと。
 クルーンは横浜時代、牛島監督や吉田投手コーチに指導を受け、制球難を劇的に改善しました。ひとえに牛島監督を恐れ、素直に言うことを聞いた結果らしいです。

 クルーンは気の小さい部分があるようにも思います。救援に失敗するとロッカールームでパイプ椅子を投げて暴れたり、fuckを連発して叫んだりしますが、ニューヨークブロンクスの出身なのでそういった言動も当たり前のようにとるだけなのでしょう。
 気の小ささを克服すれば、ジャイアンツでの守護神へと昇華していきそうな、今後が楽しみな選手です。

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